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「試作の詩作」
作品制作のための「詩」のようなもの 思いつくままに
2018年のテーマは「台所・厨房・キッチン・厨」





「造化の神の夢の戯れ」


生まれる波に陽が射して
波頭に光のプリズム
前に前に虹が生まれる
それは儚い人魚の夢でした
それは儚い泡沫の夢でした





「幾望」




覚えていますか
月を見ながら歩いた夜
青い光に照らされて
道は未知へとつながって
十四日目の月 幾望は希望
それぞれの明日へ 繋がるひかり




「微笑むディアナ」




夜の静寂(しじま)の中
時折り月が大きく迫ってくる
光を増したその時
月の女神が微笑んだ





「寶在心」




十干十二支ひと巡りして
心は寶石箱となる

笑みを絶やさず
胸の裡にある言葉を紡ぎ出し
また新たな出逢いへ





「厨房の芸術」




白いキャンバスに森を描く
白いキャンバスに古城を描く
色彩が積み上がり
ソースは波紋のように円を描く
厨房からテーブルに置かれたその大皿は
食の芸術となり五感を満たす




「翼を広げた五月の光」




光の粒子を集め新たな命が誕生する
大空に響く五月の讃歌
光の中に幸せが溶けている




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